あなたをゴールに送り届ける人は??
一般的にコーチとはスポーツ界でよく耳にする言葉です。
しかし、これからご説明するコーチと、あなたが思っていたコーチとは役割がまったく違うのです。
野球の場合、投げ方や打ち方を教えて指導する人をコーチと一般的にいっていますが、こうしたスキルや知識を教える人は本来は、インストラクターと言うべきです。一般にスポーツ界でコーチとして認められるのは、
①自分が現役時代に名プレイヤーだった人
②現役時代プレイヤーとしてはあまり成功しなかったけれど名プレイヤーを育てた人
③成功するシステムを学んだ人
のいずれかです。
①や②の人たちが高い評価を得られやすいのですが、どれが本当にいいコーチかというと、③の成功するシステムを学んだ人です。知識やスキルがなくてもコーチとして通用するのです。もちろん①や②の人が成功するシステムを学べば、さらに良いことは言うまでもありません。
ルー・タイスはアメリカのオリンピックチームの水泳チームのコーチをしていて、大きな成果を上げています。ルー・タイスは40年前はフットボールのコーチでした。それがちゃんと水泳やサッカーのコーチをできるのは、コーチングというのが、そういうものだからです。北京オリンピックでは中国のオリンピックチームもルー・タイスのシステムを導入しました。
実際にその競技ができなくても、マインドを教え、その人のコンフォートゾーンをゴール方向に向けてずらすことがコーチの役割なのです。ゴールをちゃんと本人に決めさせて、それに合わせてコンフォートゾーンをずらし、スコトーマをはずすための心理的な働きかけができる人がコーチです。
先ごろ、40年間サッカーでメキシコに勝てなかったグアテマラが、ルー・タイスのコーチングを導入した途端に40年ぶりにメキシコに勝利しました。選手から高いパフォーマンスを引き出すのがコーチの仕事です。